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本音。

ネットの世界

 

 私は人付き合いが苦手です。

 

大抵の人とは、関係が長続きしません。

 

 

その原因の一つは、不安が自分の中に溢れ出すと「自問自答」が始まり

答えという名の”安心”を見つけられないと相手への遠回しな「確認作業」に入り

最後は、そんな事をしている自分への「嫌悪感」で「自滅」して

全ての関わりを「リセット」してしまうのです。

 

 

なぜそんな心の葛藤を持つようになったのかは、

親、家族との複雑な関係性と、学生時代の虐めが大きく影響しています。

 

 

私の母親は、生まれて直ぐ実の母親に捨てられてから

父親に引き取られた先で母親が7回かわり、その母親たちから酷い虐待を受け育ちました。

 

若い時から一人立ちして自分だけの力だけで生き抜いてきた

そんな母の夢は、「自分の幸せな家族をつくること」

 

 

私との関係が崩れたのは、私が虐めにあってから。

母の理想としていた”家族像”というものが崩れていったんだと思います。

 

「親と仲の良い子供」、「何の問題も無く学校生活を楽しそうに送る子供」

「仲睦まじい夫婦」、「安定した家族の風景」

 

そんな母の夢を、私は崩してしまいました。

 

 

虐めが原因で、心が思うように動いてくれなくなった私は14歳から心療内科に通い処方された大量の薬を飲み始めることになったのです。

 

多いときは、1日28錠。

目の焦点も合わず、3秒前に話したことすら思い出せなくなっていました。

 

何度も自分を傷付けては、両親は怒り狂いました。

 

子供のそんな姿を見て、最初は悲しみで泣き、次に怒り、最後は呆れ

そして、傷付けてる私を見てはそれを煽るようにまでになっていました。

 

何度も警察がきて、近所に人には「問題のある家族」として見られるようになってしまい

もう普通の感覚ではいられないほど、家族全員の心が麻痺していました。

 

 

母親の幼少期からの心の傷と、それでも死に物狂いでやり抜いてきた自信と

 それによって芽生えた大きな理想を、母親は私に全力でぶつけるようになっていました。

 

 

 

そんな状況に命の危うさを感じた私は、

薬をのめば飲むほど、自我が失われてくような不安もあり

自己判断で断薬することを決め、今は一切の薬を断っています。

 

私の場合、大きな副作用は無かったけれど

大人になったいまでも精神的に負った傷は癒えず、仕事もできずに

悪夢を見ればおねしょしてしまうような生活を送っています。

 

 

学生時代の友人も居らず、社会に出てからの友人もいない自分にとって

唯一の居場所は、「ネット」にあり

その中で世界の色んな人種の人と関わり、ひとりひとり違う考えと、生き方を身近に聞いて

 

自分との違いに悲しくなるときもあれば、自分と似た境遇の人と出会いほんの少し心の傷に癒しをもらい

自分のどうしようもなく辛い経験も、誰かの役に立つときがあるんだと知れたのです。

 

 

私にとって、このネットの世界は目に目ない怖いものでもあり

良い部分、悪い部分が顕著に出る、心の動き、思い、人柄が見えづらい難しい世界で

仲良くなるまでにそう多くの時間は必要なく、短い期間で相手のことを知れた気になれるのもネットの特徴だと思います。

 

けれど、どんなに仲良くなれたと思っても切れるときはたったワンクリックで関係は終わってしまうような残酷な世界でもあるのです。

 

顔と顔を合わして、話しをしていないから話しやすいことも

顔を知らないからこそ、傷を付けるという痛みも感じにくいのがネットです。

 

 

これまでにたくさんの人と関わってきた中で

感じた私の思いや考えをこれから書いていこうと思います。